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Parkinson's Diseaseトータルマネージメントセミナー in 東葛

 Parkinson's Diseaseトータルマネージメントセミナー in 東葛において、薬物療法について講演しました。 An Essay on the Shaking Palsyの電子書籍は こちら 。 パーキンソン病の総説は こちら と こちら と こちら と こちら 。 αシヌクレインを介した病態に対する治療については こちら 。 大脳基底核回路については こちら 。 パーキンソン病診療ガイドライン2018は こちら 。 パーキンソン病の非運動症状は こちら 。 Body-first vs Brain-Firstについては こちら と こちら 。 認知症の便秘は こちら 、パーキンソン病では多い。 日本でのパーキンソン病患者に対する処方パターンは こちら 。 ジスキネジア セロトニン仮説は こちら 。 イタリアとガーナの比較は こちら 。 carbidopaよりbeserazideの方がジスキネジアが多かった、 こちら 。 L-DOPAの総説は こちら 。 opicaponeの国内治験の結果は こちら 。 MAO-B阻害薬の総説は こちら 。 ドパミントランスポータが病期の進行で減少、 こちら 。 PD MED studyは こちら と こちら 。 PRESTO studyは こちら 。 safinamideの臨床試験は こちら 。グルタミン酸抑制は こちら と こちら 。痛みの効果は こちら 。非運動症状は こちら 。 istradefyllineの国内臨床試験は こちら 。 「認知症診断のための神経所見のとり方」は こちら 。 東京慈恵会医科大学附属柏病院の宮川晋治先生からは、嚥下障害についてのご講演。栄養指導ナビは こちら 。 松戸脳神経内科の氷室圭一先生からは脳深部刺激術についてのご講演でした。

認知症診療セミナー

 認知症診療セミナーにおいて、アミロイドPETに関する講演をしました。 PETに関する総説は こちら と こちら と こちら 。アミロイドSPECTもありますが、 白質のミエリンを構成するmyelin basic proteinがβシート構造を形成 、白質と皮質を区別する解像度が必要なので、PETなのであります。 アミロイドイメージング剤を用いた脳PET撮像の標準的プロトコール第6版は こちら 。アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン 改訂第3版は こちら 。 アミビッドの読影トレーニングは こちら 。ビザミルのは こちら 。無料で受講できます。 アミロイドPETが陰性なら、アルツハイマー病は否定的。しかし、陽性の場合は、アルツハイマー病のこともあるが、レヴィ小体型認知症をはじめとする他の認知症のこともあるし、健常者でも溜まってることもある。 したがって、アミロイドPETがあっても、従来の認知症診断は必要です。 特に、早期の認知症診断が求められる時代。脳血流SPECTやFDG PETで、後部帯状回の所見がポイントになるかと思っております。箕島聡先生の論文は こちら 。石橋賢士先生の論文は こちら 。 日本医科大学精神神経科の舘野周先生からは、アルツハイマー型認知症の抗アミロイドβ薬のご講演でした。そのための、認知症先端治療センターは こちら 。

大森蒲田不眠症診療WEBセミナー

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大森蒲田不眠症診療WEBセミナーにおいて睡眠についての講演をしました。 昨年の会は こちら 。 医師の働き方改革 面接指導実施医師養成講習は こちら 。医師の働き方改革で勤務時間インターバル(24時間以内に9時間 または 46時間以内に18時間)の根拠になっているのが、睡眠時間7時間確保。長時間労働が睡眠時間の短縮につながり、心疾患・脳卒中・バーンアウト・うつなどにつながる。睡眠時間と脳卒中の最近の論文は こちら 。 睡眠が短いとアミロイドがたまる、 こちら と こちら 。 徹夜でアミロイドやタウが蓄積、 こちら と こちら 。 睡眠は短くても長すぎても認知機能に関連、 こちら 。 この現象に、Glymphatic systemが関与している可能性があります。 こちら ( 電子版 )の特集のうち、五十嵐博中先生と関守信先生の総説をご参照ください。Lancet Neurolの総説は こちら 。 マウスの実験ですが、睡眠中にアミロイド排泄されるらしい、この時、Glymphatic systemと関連していると考えられる間質空間が増加。 こちら 。 睡眠薬と認知症の関連についての疫学については こちら から田ヶ谷浩邦先生の総説をご覧ください。同じ特集で、堀口淳先生の総説に、ベンゾジアゼピン系睡眠薬による認知症類似症状について書かれています。また、2010年国際麻薬統制委員会(International Narcotics Control Board)より本邦でのベンゾジアゼピン系睡眠薬使用過多の指摘された経緯も書かれています。 プラセボと睡眠薬の効果の比較は こちら 。 ベンゾジアゼピン系は短期的な効果はありますが、長期効果はない、有害事象は多い。 加齢により睡眠が浅くなるのはメラトニン分泌の減少、 こちら 。 加齢に伴う徐波睡眠の減少が認知症発症リスクに、 こちら 。 高齢になると昼寝が増えるのは、加齢変化で夜間の睡眠の質が低下するため だが、 高齢者の昼寝が認知症の早期徴候である可能性 、 非認知症の高齢者で髄液アミロイドβ低下群は昼寝の回数が多いという報告 あり。昼寝は30分以下だとアルツハイマー病が少なく、1時間以上だと多い傾向、 こちら 。 厚生労働省健康局 、健康づくりのための睡眠指針は こちら 。おっと、私のプレゼンでは2014版を提示しましたが、2024

謹賀新年

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第11回クリニカルPETフォーラム

 第11回クリニカルPETフォーラムが開催されました。 アルツハイマー病の疾患修飾薬について講演しました。 アルツハイマー病の疾患修飾薬の臨床試験は失敗続きでした。 こちら 。 aducanumabのEMERGE試験でエンドポイント有意差ありでした。 ENGAGE試験は有意差なしでしたが、この 二つを合わせて FDAに申請しました。これらの試験でのAmyloid-related imaging abnormalities(ARIA)については こちら 。ARIA-Eの症例報告は こちら 。 lecanemabのClarity AD試験は こちら 。lecanemab治験中のrt-PA投与例は こちら 。これを受けて、 静注血栓溶解(rt-PA)療法 適正治療指針 第三版 2023 年 9 月追補 では、レカネマブ例で脳梗塞搬送は、可能であれば機械的血栓回収療法を優先、できなければMRIでAIRAを確認となりました。 ARIAに進展した患者の症状、米国でのレカネマブ投与体制は こちら 。 認知症に関する脳脊髄液・血液バイオマーカー、APOE 検査の適正使用指針 第2版は こちら 。 2023年12月13日に開催された中央社会保険医療協議会 総会(第572回)議事次第は こちら 。ここでレカネマブの最適使用推進ガイドラインが発表されました。正式版は こちら 。投与開始前1か月以内にMMSE  22/30以上、CDR 0.5または1が条件。 MMSEの原著は こちら 。いくつかの日本語版があります。英語版から日本版を作成するには、単に翻訳するだけでなく、文化の違いも考慮する必要がある。そして、内容・採点法・難易度が等価であることが重要です。 こちら 。 MMSEには著作権があります 。日本版であるMMSE-Jは こちらで購入 。マニュアル通りやることが重要です。 Clinical Dementia Rating(CDR)は こちら 。6項目について障害の軽い方から重い方へ順位付け(X1≦X2≦X3≦X4≦X5≦X6)を行います。複数項目の障害度が同じ場合は、表中の上の項目から順位を付けます。CDRの重症度判定はX3またはX4のレベルとし、X3とX4のレベルが異なる場合は、記憶の障害度に近い方となります。ちょっと複雑なので、 こちら のサイトで計算することもできます。C

Advanced Brain Imaging Report

 Advanced Brain Imaging Report(ABIR)において、神経心理学的検査のミニレクチャーと、5症例を提示しました。この会は2回目ですが、脳血流SPECTの読影レポートの勉強会です。私が症例を提示し、東邦大学医療センター大森病院放射線科の水村直教授が読影・レポートするという形式です。 神経心理学的検査については こちら を。

蒲田医師会学術講演会 脳卒中Web Seminar

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心原性脳塞栓と抗凝固療法について講演しました。 心原性脳塞栓の総説は こちら 。 日本医科大学脳神経内科で作った悉皆データベースで、6年間(2011年4月〜2017年3月)非弁膜症性心房細動を有する脳梗塞患者における抗凝固薬の使用、治療、および機能的転帰の変化を調査したところ、DOACで不適切な低容量投与での脳梗塞発症が増えてきた、 こちら 。 久山町研究で、10年間で脳梗塞の再発は51.3%、心原性脳塞栓では75.2%、 こちら 。 適切なコントロールのワルファリン、DOAC投与では、再発しても脳梗塞は小さい、 こちら 。 医療側の理由で抗凝固療法中断による脳梗塞発症は こちら 。 心房細動の総説はこちら。 発作性心房細動も慢性心房細動と同じ脳梗塞発症リスク、 こちら 。 脳性ナトリウム利尿ペプチド(brain natriuretic peptide:BNP)と心原性脳塞栓の関連については こちら 。アテローム血栓性脳梗塞やラクナ梗塞でも心房細動を有することあるが、その場合はBNPは高くない、 こちら 。 非弁膜症性心房細動患者において、アスピリン投与群の脳卒中発症は、非投与群と同等(つまり無効、The Japan Atrial Fibrillation Stroke Trial:JAST)、 こちら 。Warfarin-Aspirin Symptomatic Intracranial Disease Trial(WASID)、死亡・大出血はaspirinよりwarfarinで増加、しかし虚血性脳卒中の予防は有意差なし、 こちら 。Bleeding with Antithrombotic Therapy(BAT)研究、併用療法は出血リスク倍増、 こちら 。 こちらの研究 でも同じ結果。なので、心房細動を有する脳梗塞患者の2次予防は、病型に関わらず「原則」抗凝固療法単剤が無難です。 Warfarin適正使用情報 改訂版 本編 と Warfarin適正使用情報 改訂版 相互作用各論編 は こちら からダウンロードできます。とんでもないページ数... 薬の相互作用も多数... DOACは最初NOACと呼んでおりました。  new oral anticoagulant →もう新しくないだろということで  novel oral anticoagulants